2010.01.13
【名作の舞台・さいたま市文化センター】たった20秒のカットに入念な準備
テレビドラマと映画が大ヒットした「踊る大捜査線」シリーズ。ストーリーを彩る脇役陣の1人、柳葉敏郎さん演じる室井慎次警視正を主人公に据えたスピンオフ映画「容疑者 室井慎次」(平成17年公開)のロケ地になったのが、さいたま市南区のさいたま市文化センターだ。登場はワンカットだけだったが、入念な準備がなされたという。
市文化センターは昭和60年8月に開館。大小のホールを備え、1年を通じてコンサートやオペラなどの公演が開かれるほか、サークルや発表会といった地域の人々の活動拠点ともなっている。
映画のロケは平成17年5月、大ホールに続く大理石づくりの階段で行われた。
映画は、所轄の刑事が働きやすいように心をくだく、シリーズでは異色のキャリア、室井が容疑者として登場するいささか衝撃的なシーンから始まる。事件には警視庁と警察庁の確執が絡み、室井にとって状況はますます不利になっていく…。
階段のシーンが登場するのは物語の中盤。確執を続けることが無意味だと悟った警察庁と警視庁の幹部が手打ちをする場面で、わずか20秒足らずだ。
ただ、淡々と続く大理石の白さが強調され、主人公が対(たい)峙(じ)する組織の闇の深さを印象づけるシーンになっている。
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